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2009年11月12日

道具回想録(ダンロップ山岳テント2)

 野外で過ごすとき、様々な道具に助けられて有意義な贅沢な時間を過ごせています。そんな道具たちにまつわる、わたくしとの出会いや出来事を何回かにわけて綴っていこうと思っています。

 今回は前回に続き、テント。

 ビーパルを見て気に入ったダンロップ山岳用テント。「買うならこれしかない!」と貯金して、ドキドキしながらお店に行ったことを今でも思い出します。購入したお店(?)は確か、西武デパートのスポーツショップでした。

道具回想録(ダンロップ山岳テント2)



 なぜ、デパートのスポーツショップだったかというと当時、神田や水道橋周辺にあった山道具屋は敷居がすごく高く、店に入るのに「ど素人」の自分にはものすごいプレッシャーだったのです。ある程度の知識、経験を持っていないと「もう少し勉強してから出直せ」みたいなことを言われたこともありました・・・

 このダンロップ・テント、組み立てや分解が非常にしやすく、そのあとに購入したテント(ムーンライト1型、ゴアライト、アメニティードーム及びS、リビングシェル)の中でも一番だと思います。

 このテントの一番の特徴は、なんと言っても二つある入り口の片方が「吹流しタイプ」だったということです。今出ているテントは「冬用外張り」という名前でフライシートに仕込んであり、たいがいは別売りです。(モンベルで最初から装備されているモデルもあり)

 この「吹流し」出入り口、開け閉めが非常に楽で、夜、急にトイレに行きたくなったときあわてず出ることができたり、同タイプのテントをもっている人と出かけたとき、吹流し部分で連結させることができました。

 また、床に穴が開いていて(吹流し状の口)ごみの処理が楽にできましたね。でも、本当の使い方は何であったのか、未だに謎です。

 問題も幾つかありましたが、その都度解消しました。

 フライシートがかかっていない左右の入り口は時として結露し、シュラフが濡れたこともありましたが、後に発売されたサイド・シートを購入することで解消。おまけに全室も手に入ったので靴置き場ができうれしかったですね。購入当時、本体に防虫ネットが付いていなかったため虫に悩まされたが、ネットを作り本体に縫いつけました。ジュラルミン・ポールにはコーティングがされていなかったようで、組み付けるたび手に腐食物(粉状)がくっつきました。これは、雑巾等で拭くしか処理できませんでしたね。あと、本体のオレンジ色は内部にしばらくいて外に出ると目が「シバシバ」(表現方法が難しい)して、目が慣れてこないと外の色がわかり辛かったです。

 風に強かったのもびっくりしました。どのくらいの強さか、測ったわけではないのでわかりませんが内側から押さえておかないといられないくらいの風の中でもポールは折れることは無かったです。五竜山荘のテント場、涸沢カールのテント場等で強風のため、ずーっと押さえていて一晩中寝れなかったのは、今となってはいい思い出です。

 またいつか、どこかのサイトで活用したいと思います。




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